睡眠の質が劇的に変わる!眠りが浅い人のための10ステップ実践ガイド

⑥ ビジネスに活きる睡眠
勉強・運動・睡眠で人生を整える完全ガイド

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  1. 1. はじめに:眠りが浅いとはどういうことか
  2. 2. 眠りが浅くなる主な原因
    1. 🧠 生活習慣の乱れ
    2. 💻 環境的要因
    3. 😰 ストレスと精神的要因
    4. ☕ 嗜好品の影響
    5. 🩺 加齢と身体的要因
    6. 📱 現代特有の要因
  3. 3. 睡眠の質をセルフチェックする方法
    1. 📋 睡眠の質チェックリスト
    2. 🌙 睡眠効率を計算してみよう
  4. 4. 今日から始められる10の対処法
    1. 4-1. 朝の光を浴びる習慣をつける
    2. 4-2. 寝室の環境を整える
      1. 🌡️ 温度と湿度
      2. 💡 光の管理
      3. 🔇 音への対策
      4. 🛏️ 寝具の選び方
    3. 4-3. 就寝前のルーティンを作る
      1. ⏰ 就寝1〜2時間前のルーティン例
      2. 🧘 リラックステクニック
    4. 4-4. カフェインとアルコールの摂取時間を見直す
      1. ☕ カフェインの影響
      2. 🍺 アルコールの影響
    5. 4-5. 適度な運動を取り入れる
      1. 🏃 有酸素運動
      2. 🧘 軽めの運動
      3. ⏰ 運動のタイミング
      4. 🚶 運動習慣がない人のスタート法
    6. 4-6. 入浴のタイミングと温度を調整する
      1. 🛁 理想的な入浴方法
      2. 🌡️ 体温変化のメカニズム
      3. 💧 入浴剤・アロマの活用
      4. 🚿 シャワーだけの場合
      5. 💡 入浴時の注意点
    7. 4-7. 寝る前のスマホ・PC時間を減らす
      1. 📱 ブルーライトの影響
      2. ⏰ デジタルデトックスの実践
      3. 🔧 環境設定の工夫
      4. 📺 テレビの視聴について
      5. 💡 照明の調整
      6. 🎯 実践のための具体策
    8. 4-8. 呼吸法とリラックステクニックを実践する
      1. 🫁 効果的な呼吸法
      2. 🧘 漸進的筋弛緩法(PMR)
      3. 🌊 イメージング・瞑想
      4. 🎵 音を使ったリラックス法
      5. 📝 思考のコントロール
      6. 🛏️ ベッドの中での実践
    9. 4-9. 食事の内容と時間を見直す
      1. 🍽️ 夕食のタイミング
      2. 🥗 睡眠に良い食品・悪い食品
      3. 🥛 就寝前の軽食
      4. 💧 水分補給のタイミング
      5. 🍷 サプリメントと栄養素
      6. 📅 規則正しい食事時間
    10. 4-10. 睡眠日記をつけて自分のパターンを知る
      1. 📔 睡眠日記の基本項目
      2. 📝 睡眠日記のフォーマット例
      3. 📊 記録の分析方法
      4. 💡 グラフ化で可視化
      5. 📱 アプリの活用
      6. 🎯 記録から改善へつなげる
      7. 📅 継続のコツ
  5. 5. やってはいけないNG行動
    1. ❌ 眠れないのに布団の中で我慢し続ける
    2. ❌ 昼寝をたっぷり取る
    3. ❌ 休日の寝だめ
    4. ❌ 毎晩寝酒をする
    5. ❌ 目覚ましを何度もスヌーズする
    6. ❌ 時計を頻繁に見る
    7. ❌ 寝る直前の激しい運動
    8. ❌ 寝室で仕事やゲームをする
    9. ❌ 睡眠薬に頼りすぎる
  6. 6. それでも改善しない場合は
    1. 🏥 医療機関を受診すべきサイン
    2. 🩺 睡眠外来・専門医
    3. 💊 睡眠薬について
    4. 🧠 カウンセリング・心理療法
    5. 📞 相談窓口
  7. 7. まとめ:質の高い睡眠で人生の質を上げる
    1. 🌟 睡眠改善の基本原則
    2. 📌 今日から始める3つのこと
    3. 💪 継続のコツ
    4. 🎯 睡眠の質が上がると…
    5. 🌈 最後に
  8. 8. 参考文献
  9. 文武両道のコツ。まずはここから少しずつ目指そう!

1. はじめに:眠りが浅いとはどういうことか

「夜中に何度も目が覚める」「朝起きても疲れが取れていない」「夢ばかり見ている気がする」——こんな経験、ありませんか?

現代社会では、実に日本人の5人に1人が何らかの睡眠の問題を抱えていると言われています。特に「眠りが浅い」という悩みは、年齢や性別を問わず多くの人が経験する問題です。

眠りが浅いとは、具体的には以下のような状態を指します:

  • 夜中に頻繁に目が覚める(中途覚醒)
  • 深い睡眠の時間が短い
  • 朝起きたときにぐっすり眠った感じがしない
  • ちょっとした物音で目が覚めてしまう
  • 夢を頻繁に見る、または覚えている

睡眠は、私たちの心身の健康を支える最も重要な要素の一つです。睡眠の質が悪いと、日中のパフォーマンスが低下するだけでなく、長期的には生活習慣病のリスクが高まったり、メンタルヘルスに悪影響を及ぼしたりすることも分かっています。

でも、安心してください。眠りが浅い問題の多くは、日常生活の中でできる工夫によって改善できることが研究で明らかになっています。この記事では、科学的な根拠に基づいた、今日から実践できる具体的な対処法をご紹介します。

専門的な治療が必要なケースもありますが、まずは自分でできることから始めてみましょう。あなたの睡眠の質が向上し、毎日をもっと元気に過ごせるようになることを願っています。


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2. 眠りが浅くなる主な原因

対処法を知る前に、なぜ眠りが浅くなってしまうのか、その原因を理解しておくことが大切です。原因が分かれば、より効果的な対策を立てることができます。

🧠 生活習慣の乱れ

現代人の睡眠を妨げる最大の要因の一つが、生活習慣の乱れです。

  • 不規則な就寝・起床時間:平日と休日で睡眠時間が大きく異なると、体内時計が乱れます
  • 運動不足:適度な身体活動がないと、睡眠の質が低下します
  • 食事時間の乱れ:特に寝る直前の食事は睡眠の質を大きく下げます

💻 環境的要因

寝室の環境も睡眠の質に大きく影響します。

  • 室温が適切でない:暑すぎたり寒すぎたりすると、深い睡眠が妨げられます
  • 光の刺激:街灯や電子機器の光が睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑制します
  • 騒音:周囲の音が睡眠を浅くする原因になります
  • 寝具が合っていない:枕やマットレスが体に合わないと、睡眠の質が低下します

😰 ストレスと精神的要因

心の状態は睡眠に直結します。

  • 仕事や人間関係のストレス:考え事が頭から離れず、リラックスできない
  • 不安や緊張:翌日の予定などへの心配が睡眠を妨げる
  • うつ傾向:気分の落ち込みは睡眠の質を大きく低下させます

☕ 嗜好品の影響

日常的に摂取しているものが、実は睡眠を妨げていることもあります。

  • カフェイン:コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなど。体内に残る時間は個人差がありますが、4〜6時間は影響が続きます
  • アルコール:寝つきは良くなるものの、夜中に目が覚めやすくなり、深い睡眠が減少します
  • ニコチン:覚醒作用があり、睡眠の質を低下させます

🩺 加齢と身体的要因

年齢とともに睡眠も変化します。

  • 加齢による変化:年を重ねると深い睡眠が減少し、中途覚醒が増える傾向があります
  • 睡眠時無呼吸症候群:いびきをかく、日中強い眠気がある場合は要注意
  • むずむず脚症候群:脚に不快感があり、動かさずにいられない
  • 頻尿:夜間にトイレで何度も目が覚める

📱 現代特有の要因

デジタル社会ならではの問題もあります。

  • ブルーライト:スマホやパソコンの画面から出る青色の光が、睡眠ホルモンの分泌を抑制
  • SNSやゲームへの依存:就寝時間が遅くなり、興奮状態が続く
  • 情報過多:寝る直前まで刺激的な情報に触れることで、脳が休まらない

これらの原因は、一つだけではなく複数が組み合わさっていることも多いです。次の章では、これらの原因に対して具体的にどう対処すればいいのかを見ていきましょう。


3. 睡眠の質をセルフチェックする方法

対処法を始める前に、まず自分の睡眠の状態を客観的に把握することが重要です。以下のチェックリストで、現在の睡眠の質を確認してみましょう。

📋 睡眠の質チェックリスト

以下の項目に「はい」か「いいえ」で答えてください。

チェック項目はいいいえ
1. 布団に入ってから30分以上眠れないことが週3回以上ある
2. 夜中に2回以上目が覚めることが週3回以上ある
3. 予定より2時間以上早く目が覚めてしまうことがある
4. 朝起きたとき、ぐっすり眠った感じがしない
5. 日中に強い眠気を感じることが多い
6. 集中力が続かない、物忘れが増えた
7. イライラしやすくなった
8. 平日と休日で睡眠時間が2時間以上違う

結果の見方:

  • 「はい」が0〜2個:睡眠の質は比較的良好です。予防的な対策を続けましょう。
  • 「はい」が3〜5個:睡眠の質に改善の余地があります。この記事で紹介する対処法を実践してみてください。
  • 「はい」が6個以上:睡眠の質がかなり低下しています。セルフケアと並行して、医療機関への相談も検討しましょう。

🌙 睡眠効率を計算してみよう

睡眠の質を数値化する方法の一つに「睡眠効率」があります。

睡眠効率の計算式:

睡眠効率(%) = (実際に眠っていた時間 ÷ 布団にいた時間) × 100

例えば:

  • 23:00に布団に入り、7:00に起床(布団にいた時間:8時間)
  • 実際に眠っていたのは6時間30分

この場合の睡眠効率は: (6.5 ÷ 8) × 100 = 81.25%

評価基準:

  • 85%以上:良好
  • 75〜85%:やや改善の余地あり
  • 75%未満:睡眠の質に問題がある可能性

睡眠効率が低い場合、眠れないのに布団の中で過ごす時間が長すぎるか、夜中の覚醒時間が長いことが考えられます。

これらのチェック結果を踏まえて、次の章からご紹介する対処法に取り組んでいきましょう。


4. 今日から始められる10の対処法

ここからは、科学的な根拠に基づいた具体的な対処法をご紹介します。すべてを一度に実践する必要はありません。自分に合いそうなものから、一つずつ試してみてください。


4-1. 朝の光を浴びる習慣をつける

なぜ効果的なのか?

私たちの体には「体内時計(概日リズム)」が備わっています。この体内時計は、実は24時間ちょうどではなく、24時間10分程度と少し長めです。そのため、毎日リセットしないと、徐々に生活リズムがずれていってしまいます。

朝の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜に自然な眠気が訪れるようになります。光は、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を調整する最も強力な要因なのです。

具体的な実践方法:

  1. 起床後30分以内に光を浴びる
    • 目覚めたらすぐにカーテンを開ける
    • 可能であれば外に出て、自然光を浴びる(5〜10分程度)
    • 曇りの日でも効果があります
  2. 朝散歩がおすすめ
    • 朝食前の15〜20分の散歩が理想的
    • 買い物や通勤を利用してもOK
    • 日焼けが気になる場合は、顔以外でも十分効果があります
  3. 室内でも工夫を
    • 窓際で朝食を摂る
    • 光療法用のライトを使用する(2,500ルクス以上が推奨されます)

注意点:

  • 起床後すぐに強い光を浴びるのが難しい場合は、徐々に明るくなる目覚まし時計を使うのも一つの方法です
  • サングラスをかけたままでは効果が半減するので、光を浴びるときは外しましょう

実践のコツ: 天気の良い日は朝のベランダでストレッチ、雨の日は窓際で朝食など、自分なりの習慣化の工夫を見つけることが続けるポイントです。


4-2. 寝室の環境を整える

なぜ効果的なのか?

睡眠の質は、寝室の環境に大きく左右されます。温度、湿度、光、音など、五感で感じる全ての要素が睡眠に影響を与えます。最適な環境を整えることで、深い睡眠を得やすくなります。

具体的な実践方法:

🌡️ 温度と湿度

理想的な寝室環境は:

  • 室温:16〜19度(夏場は26度程度でも可)
  • 湿度:50〜60%

実践のポイント:

  • エアコンや扇風機を活用(直接風が当たらないように)
  • 冬は加湿器で乾燥を防ぐ
  • 季節に応じて寝具を変える(羽毛布団、タオルケットなど)
  • 頭は涼しく、体は温かく保つのがコツ

💡 光の管理

  • 遮光カーテンの活用:街灯や朝日が気になる場合に効果的
  • 電子機器の光を消す:時計のディスプレイ、充電ランプなども暗くする
  • 小さな常夜灯もNG:完全な暗闇が理想(慣れるまで時間がかかる場合は、足元灯程度に)

🔇 音への対策

  • 耳栓の使用:家族のいびきや外の騒音対策に
  • ホワイトノイズ:一定の音(扇風機の音、ヒーリングミュージックなど)で他の音を気にならなくする
  • 防音対策:カーテンを厚手にする、隙間テープを貼るなど

🛏️ 寝具の選び方

寝具選び方のポイント
仰向けに寝たとき、首のカーブが自然に保たれる高さ。横向き寝の人は少し高めが良い
マットレス体重に応じた硬さ。沈み込みすぎず、適度な反発力があるもの
掛け布団季節に応じて調整。重すぎると体に負担がかかる
シーツ肌触りの良い素材。定期的に洗濯して清潔に保つ

実践のコツ: 一度にすべてを完璧にする必要はありません。まずは今すぐできること(カーテンを閉める、室温を調整するなど)から始めて、徐々に環境を整えていきましょう。


4-3. 就寝前のルーティンを作る

なぜ効果的なのか?

毎晩同じ行動パターンを繰り返すことで、脳が「そろそろ眠る時間だ」と認識するようになります。これを「睡眠儀式」と呼び、スムーズな入眠を促す効果があります。

具体的な実践方法:

⏰ 就寝1〜2時間前のルーティン例

21:00 – リラックスタイムの開始

  • テレビやスマホを見るのをやめる
  • 間接照明に切り替える(明るさを半分程度に)
  • リラックスできる音楽をかける

21:30 – 入浴・シャワー

  • 38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分
  • 就寝の1〜2時間前がベストタイミング
  • 入浴後、体温が下がるタイミングで眠気が訪れる

22:00 – ストレッチや読書

  • 軽いストレッチやヨガ(激しい運動はNG)
  • 紙の本や雑誌を読む(電子書籍は避ける)
  • 日記を書く、明日の準備をする

22:30 – 寝室へ

  • 室温を確認・調整
  • 軽く換気をする
  • リラックスできる香りを楽しむ(ラベンダー、カモミールなど)

23:00 – 就寝

🧘 リラックステクニック

就寝前に取り入れたい簡単なリラックス法:

  1. 漸進的筋弛緩法
    • つま先から順に、各部位に5秒間力を入れて、10秒間脱力を繰り返す
    • 全身の緊張がほぐれ、リラックス効果が高い
  2. 腹式呼吸
    • 鼻から4秒かけて息を吸う
    • 7秒間息を止める
    • 口から8秒かけてゆっくり吐く
    • これを4〜5回繰り返す
  3. イメージング
    • 心地よい場所(海辺、森の中など)をイメージする
    • 五感を使って詳細に思い描く

注意点:

  • ルーティンは自分に合ったものを選ぶことが大切
  • 最初は完璧にできなくても気にしない
  • 徐々に習慣化していく

実践のコツ: 毎日全く同じにする必要はありませんが、「入浴→ストレッチ→読書→就寝」のような大まかな流れは固定すると効果的です。週末も可能な限り同じリズムを保ちましょう。


4-4. カフェインとアルコールの摂取時間を見直す

なぜ効果的なのか?

カフェインとアルコールは、睡眠の質に大きな影響を与える代表的な物質です。摂取のタイミングや量をコントロールすることで、睡眠の質を大きく改善できます。

☕ カフェインの影響

カフェインは覚醒作用があり、体内での半減期(体内の濃度が半分になるまでの時間)は約4〜6時間です。つまり、夕方に摂取したカフェインが、寝る時間になってもまだ体内に残っている可能性があります。

カフェインを含む飲み物・食べ物:

品目カフェイン含有量(目安)
コーヒー(1杯150ml)約90mg
紅茶(1杯150ml)約30mg
緑茶(1杯150ml)約30mg
ウーロン茶(1杯150ml)約20mg
コーラ(350ml)約35mg
エナジードリンク(250ml)約80mg
チョコレート(板チョコ1枚)約20mg

具体的な実践方法:

  1. 午後2時以降はカフェインを避ける
    • 敏感な人は正午以降に制限
    • 夕食後のコーヒーは特に影響が大きい
  2. 代替飲料に切り替える
    • ノンカフェインのハーブティー(カモミール、ルイボスティーなど)
    • 麦茶、そば茶
    • ホットミルク
    • 白湯
  3. 朝のカフェインは問題なし
    • むしろ目覚めを促進する効果がある
    • ただし空腹時の大量摂取は避ける

🍺 アルコールの影響

「寝酒は良い」と思われがちですが、実は逆効果です。アルコールは確かに寝つきを良くしますが、睡眠の後半で覚醒を引き起こし、深い睡眠を妨げます。

アルコールが睡眠に与える影響:

  • 利尿作用で夜中にトイレに起きる
  • レム睡眠(夢を見る浅い睡眠)が減少
  • 睡眠の後半に中途覚醒が増える
  • いびきや睡眠時無呼吸を悪化させる

具体的な実践方法:

  1. 就寝3〜4時間前までに済ませる
    • 23時就寝なら、19〜20時までに
    • アルコールの分解には時間がかかる
  2. 適量を守る
    • ビールなら中瓶1本(500ml)
    • 日本酒なら1合(180ml)
    • ワインならグラス2杯(200ml)程度
  3. 休肝日を設ける
    • 週に2日は完全にアルコールを控える
    • 睡眠の質の違いを実感できるはず
  4. 水分補給を忘れずに
    • アルコールと同量の水を飲む
    • 脱水を防ぎ、二日酔い予防にもなる

実践のコツ: カフェインもアルコールも、完全にやめる必要はありません。楽しみながら、時間帯と量をコントロールすることが大切です。まずは1週間試してみて、睡眠の質の変化を観察してみましょう。


4-5. 適度な運動を取り入れる

なぜ効果的なのか?

運動は睡眠の質を向上させる最も効果的な方法の一つです。適度な運動は、深い睡眠を増やし、寝つきを良くし、夜中の覚醒を減らすことが多くの研究で示されています。

運動の効果:

  • 身体的疲労により睡眠欲求が高まる
  • ストレス解消効果
  • 体温調節機能の改善
  • メンタルヘルスの向上

具体的な実践方法:

🏃 有酸素運動

推奨される運動:

  • ウォーキング:30分程度
  • ジョギング:20〜30分
  • 水泳:20〜30分
  • サイクリング:30分程度
  • ダンス、エアロビクス

ポイント:

  • 週に3〜4回、合計150分程度が目安
  • 「ややきつい」と感じる程度の強度
  • 会話ができるくらいのペースが理想的
  • 継続が何より大切

🧘 軽めの運動

激しい運動が難しい人や、運動習慣がない人におすすめ:

ヨガ・ストレッチ

  • 寝る1〜2時間前に実施
  • 呼吸を意識しながらゆっくり行う
  • 特に腰回り、肩甲骨周りのストレッチが効果的

おすすめのポーズ:

  1. 猫のポーズ(背中のストレッチ)
  2. 子供のポーズ(リラックス効果)
  3. 足を壁に上げるポーズ(血流改善)
  4. 仰向けでのツイストポーズ(腰のストレッチ)

⏰ 運動のタイミング

時間帯効果おすすめ度
体内時計のリセット、1日の活力に⭐⭐⭐
午後〜夕方最も運動能力が高まる時間、睡眠の質向上⭐⭐⭐⭐⭐
夜(就寝3時間以上前)ストレス解消、適度な疲労⭐⭐⭐⭐
夜(就寝2時間以内)体温が上がりすぎて逆効果の可能性

注意点:

避けるべきこと:

  • 就寝直前の激しい運動
  • 空腹時の激しい運動
  • 体調不良時の無理な運動

効果を高めるコツ:

  • 運動後はしっかり水分補給
  • ストレッチでクールダウン
  • シャワーで汗を流す

🚶 運動習慣がない人のスタート法

ステップ1(1〜2週目):

  • 1日10分の散歩から始める
  • エレベーターではなく階段を使う
  • 一駅分歩いてみる

ステップ2(3〜4週目):

  • 散歩を20〜30分に延長
  • 週に2〜3回のペースで
  • 少し早歩きを意識

ステップ3(5週目以降):

  • 週3〜4回、30分程度の運動を習慣化
  • 好きな運動を見つける(ダンス、水泳など)
  • 無理なく続けられるペースを見つける

実践のコツ: 運動は「やらなければならない義務」ではなく、「気分転換の時間」として楽しむことが長続きの秘訣です。音楽を聴きながら、友人と一緒になど、自分なりの楽しみ方を見つけましょう。


4-6. 入浴のタイミングと温度を調整する

なぜ効果的なのか?

人間は、体温が下がるタイミングで眠気を感じる仕組みになっています。入浴で一時的に体温を上げ、その後の体温低下を利用することで、自然な眠気を誘うことができます。

また、入浴にはリラックス効果もあり、1日の緊張をほぐして副交感神経を優位にする働きがあります。

具体的な実践方法:

🛁 理想的な入浴方法

温度:38〜40度

  • 熱すぎるお湯は交感神経を刺激し、逆に目が覚めてしまう
  • ぬるめのお湯で体の芯からゆっくり温まる
  • 額にじんわり汗をかく程度が目安

時間:15〜20分

  • 長すぎると体力を消耗し、逆効果
  • 半身浴の場合は20〜30分でもOK
  • 肩が冷えないように、タオルをかけるなどの工夫を

タイミング:就寝1〜2時間前

  • 入浴後、体温が下がり始めるのが約90分後
  • このタイミングで布団に入るのが理想的
  • 例:23時就寝なら、21〜21時30分に入浴

🌡️ 体温変化のメカニズム

入浴前:体温36.5度
 ↓
入浴中:体温37.5度(+1度上昇)
 ↓
入浴後30分:体温37.0度(放熱開始)
 ↓
入浴後90分:体温36.0度(入浴前より低下)← このタイミングで就寝

💧 入浴剤・アロマの活用

リラックス効果を高める入浴剤:

種類効果おすすめの香り
炭酸系血行促進、疲労回復
バスソルト保温効果、発汗促進ラベンダー、ユーカリ
アロマオイルリラックス、香りの効果カモミール、ラベンダー、ベルガモット
薬用系肩こり、腰痛の緩和

アロマオイルの使い方:

  • 湯船に3〜5滴垂らす
  • 植物油(ホホバオイルなど)で希釈してから使用
  • 肌が弱い人は少量から試す

🚿 シャワーだけの場合

時間がない日や夏場は、シャワーでも工夫次第で効果があります。

効果的なシャワー方法:

  1. 温度は40度前後
  2. 首の後ろを重点的に温める(自律神経の調整)
  3. 10分程度しっかり浴びる
  4. 最後に足湯を追加(洗面器にお湯を張り、5分程度足を温める)

💡 入浴時の注意点

避けるべきこと:

  • 42度以上の熱いお湯(交感神経が刺激される)
  • 就寝直前の入浴(体温が下がる前に寝てしまう)
  • 飲酒後すぐの入浴(血圧変動のリスク)
  • 空腹時・満腹時の入浴

効果を高めるコツ:

  • 入浴前後にコップ1杯の水を飲む
  • 浴室の照明を少し暗めにする
  • スマホを持ち込まず、リラックスに集中
  • 浴室を換気して湿度を調整

実践のコツ: 毎日完璧に実践する必要はありません。忙しい日はシャワーだけでも構いませんが、週に数回は湯船にゆっくり浸かる習慣をつけることで、睡眠の質が大きく改善します。


4-7. 寝る前のスマホ・PC時間を減らす

なぜ効果的なのか?

スマホやパソコンの画面から発せられる「ブルーライト」は、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を強力に抑制します。また、SNSやニュース、動画などのコンテンツは脳を興奮状態にし、リラックスを妨げます。

現代人の睡眠問題の多くは、就寝前のデジタル機器使用と関連していると言われています。

📱 ブルーライトの影響

ブルーライトとは:

  • 可視光線の中で最も波長が短く、エネルギーが強い光
  • 太陽光にも含まれるが、夜間に浴びると体内時計が乱れる
  • スマホ、PC、タブレット、LED照明から多く発せられる

メラトニンへの影響:

  • 就寝2時間前のスマホ使用で、メラトニン分泌が約23%減少
  • 入眠までの時間が平均10分延長
  • 深い睡眠の時間が減少

具体的な実践方法:

⏰ デジタルデトックスの実践

基本ルール:就寝1〜2時間前からスマホ・PCをオフ

ステップ1:徐々に減らす

  • 最初の1週間:就寝30分前まで
  • 次の1週間:就寝1時間前まで
  • 3週目以降:就寝1〜2時間前まで

ステップ2:代替行動を用意 スマホの代わりに何をするか決めておく:

  • 紙の本や雑誌を読む
  • ストレッチやヨガ
  • 音楽を聴く(スマホではなく、音楽プレーヤーで)
  • 日記を書く
  • 家族との会話

🔧 環境設定の工夫

スマホの設定:

  1. ナイトモード・ブルーライトカット機能を有効に
    • iPhone:「Night Shift」を設定
    • Android:「夜間モード」を設定
    • 時間指定で自動的に画面が暖色系に
  2. 通知をオフにする
    • 就寝時間帯の通知を一括オフ
    • 「おやすみモード」の活用
    • 重要な連絡先のみ通知を許可
  3. 寝室にスマホを持ち込まない
    • 充電は寝室の外で
    • 目覚まし時計を使う
    • どうしても必要なら、手の届かない場所に置く

PC・タブレットの使用:

  • ブルーライトカット眼鏡の着用
  • モニターの明るさを下げる
  • ブルーライトカットフィルムを貼る
  • f.luxなどのソフトで画面の色温度を調整

📺 テレビの視聴について

注意点:

  • 刺激的な番組(アクション、ホラー、激しいスポーツなど)は避ける
  • ニュース番組も不安を誘発する可能性がある
  • 音量は控えめに
  • テレビを見る場合は、2メートル以上離れる

おすすめの視聴内容:

  • 穏やかなドキュメンタリー
  • 自然の映像
  • ゆったりとした音楽番組
  • 録画した番組(CMをスキップできる)

💡 照明の調整

夜間の照明の工夫:

時間帯照明の明るさ色温度
夕食時(18〜20時)通常の明るさ昼光色(白っぽい光)
リラックスタイム(20〜21時)やや暗め(50〜70%)電球色(オレンジっぽい光)
就寝前(21〜23時)かなり暗め(30〜50%)暖色系の間接照明
就寝時完全に消灯

間接照明の活用:

  • フロアランプ、スタンドライト
  • 調光機能付きの照明
  • キャンドル(火の扱いに注意)

🎯 実践のための具体策

どうしてもスマホを見たくなったら:

  1. 5分ルールを設ける
    • タイマーを5分にセット
    • 時間が来たら必ずやめる
  2. 見る内容を限定する
    • SNSは見ない
    • メールチェックのみ
    • リラックスできるコンテンツのみ(自然の動画など)
  3. 代替行動にすぐ移る
    • あらかじめ用意した本を開く
    • ストレッチを始める

実践のコツ: 最初は我慢が大変かもしれませんが、1〜2週間続けると、夜のデジタルフリータイムが心地よくなってきます。睡眠の質の改善を実感できれば、継続のモチベーションになります。家族や同居人と一緒に取り組むのも効果的です。


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4-8. 呼吸法とリラックステクニックを実践する

なぜ効果的なのか?

ストレスや不安は、自律神経の交感神経(活動モード)を優位にします。深い呼吸やリラックステクニックは、副交感神経(リラックスモード)を活性化させ、心身を休息状態に導きます。

これらのテクニックは、科学的にも効果が実証されており、不眠症の治療にも用いられています。

具体的な実践方法:

🫁 効果的な呼吸法

4-7-8呼吸法

医師のアンドリュー・ワイル博士が推奨する、最も効果的な入眠呼吸法の一つです。

やり方:

  1. 口から完全に息を吐き切る
  2. 鼻から4秒かけて息を吸う
  3. 7秒間息を止める
  4. 口から8秒かけてゆっくり息を吐く
  5. これを4セット繰り返す

ポイント:

  • 吐く息を長くすることで、リラックス効果が高まる
  • 最初は難しければ、2-3-4のリズムから始めても良い
  • 横になった状態で行うと効果的

腹式呼吸

やり方:

  1. 仰向けになり、お腹に手を置く
  2. 鼻からゆっくり息を吸いながら、お腹を膨らませる(5秒)
  3. 口からゆっくり息を吐きながら、お腹をへこませる(7〜10秒)
  4. 5〜10分程度続ける

効果:

  • 横隔膜が動き、内臓がマッサージされる
  • 酸素の取り込み量が増える
  • 自律神経のバランスが整う

🧘 漸進的筋弛緩法(PMR)

ストレスで体が緊張している時に特に効果的です。

やり方:

  1. 仰向けになり、全身の力を抜く
  2. 各部位を以下の順番で、力を入れる(5秒)→力を抜く(10秒)を繰り返す

順序:

  • 両足のつま先
  • ふくらはぎ
  • 太もも
  • お尻
  • お腹
  • 両手の指
  • 顔(目を強く閉じる、口をすぼめるなど)

ポイント:

  • 力を抜いた時の「ほぐれる感覚」を意識する
  • 全身で15〜20分程度
  • 力を入れすぎて痛めないように注意

🌊 イメージング・瞑想

安らぎの場所のイメージング

やり方:

  1. 目を閉じて、心地よい場所をイメージする
    • 静かな海辺
    • 森の中
    • 温泉
    • 思い出の場所
  2. 五感を使って詳細にイメージする
    • 視覚:景色の色、光
    • 聴覚:波の音、鳥のさえずり
    • 触覚:風の感触、温度
    • 嗅覚:潮の香り、花の香り
  3. そこにいる自分を感じながら、深い呼吸を続ける

数を数える瞑想

やり方:

  1. 吸う息で「1」、吐く息で「2」と心の中で数える
  2. 10まで数えたら、また1から
  3. 途中で別のことを考えてしまったら、優しく意識を呼吸に戻す

効果:

  • 雑念から意識をそらす
  • 呼吸に集中することでリラックス
  • 考えすぎを防ぐ

🎵 音を使ったリラックス法

ホワイトノイズ

  • 一定の音(雨音、波の音、扇風機の音など)
  • 他の音が気にならなくなる
  • スマートスピーカーやアプリを活用

バイノーラルビート

  • 左右の耳に微妙に異なる周波数の音を聞かせる
  • 脳波をリラックス状態に誘導
  • イヤホンで聞く必要がある

クラシック音楽

  • テンポがゆっくりな曲(1分間に60〜80拍)
  • 音量は小さめに
  • タイマーで自動オフに設定

📝 思考のコントロール

心配事リストの作成

寝る前に考え事が止まらない人におすすめ:

  1. 寝る1時間前に紙に書き出す
  2. 「明日考えること」と「今夜は考えなくていいこと」に分ける
  3. 書いたら引き出しにしまう
  4. 「紙に書いたから大丈夫」と自分に言い聞かせる

感謝日記

1日の終わりに、良かったことを3つ書く:

  • 小さなことでOK(美味しいコーヒーを飲めた、など)
  • ポジティブな気持ちで眠りにつける
  • ストレス軽減効果がある

🛏️ ベッドの中での実践

眠れない時のルール:

❌ やってはいけないこと:

  • 無理に眠ろうとする(逆効果)
  • 時計を見る(焦りが増す)
  • スマホを見る

⭕ 推奨される行動:

  • 4-7-8呼吸法を実践
  • 数を数える
  • 体の各部位の力が抜けているか確認
  • 20分経っても眠れなければ、一度起きてリラックス活動

実践のコツ: これらのテクニックは、すぐに効果が出ないこともあります。毎日続けることで、徐々に体が覚えていきます。自分に合った方法を見つけて、習慣化することが大切です。


4-9. 食事の内容と時間を見直す

なぜ効果的なのか?

食事は体内時計を調整する重要な要素です。何を、いつ食べるかによって、睡眠の質は大きく変わります。特に夕食の内容とタイミングは、入眠と睡眠の深さに直接影響します。

具体的な実践方法:

🍽️ 夕食のタイミング

理想:就寝3〜4時間前

  • 23時就寝なら、19〜20時までに夕食
  • 消化に時間がかかる食事は、さらに早めに

遅い時間の食事が睡眠に与える影響:

  • 消化活動で胃腸が活発になり、深い睡眠が妨げられる
  • 胸焼けや逆流性食道炎のリスク
  • 体温が上がり、入眠しにくくなる
  • 翌朝の胃もたれや食欲不振

遅くなってしまった場合の対処法:

  • 消化の良いものを少量だけ
  • うどん、おかゆ、スープなど
  • よく噛んでゆっくり食べる
  • 食後すぐに横にならない

🥗 睡眠に良い食品・悪い食品

睡眠を促進する食品:

食品含まれる成分効果
バナナトリプトファン、マグネシウムメラトニン生成を促進
ナッツ類マグネシウム、トリプトファン神経の安定、リラックス効果
チーズ、ヨーグルトカルシウム、トリプトファン睡眠ホルモンの材料
鶏肉、魚トリプトファン、ビタミンB6セロトニン生成を助ける
全粒穀物複合炭水化物トリプトファンの脳への取り込みを促進
カモミールティーアピゲニンリラックス効果
温かいミルクカルシウム、トリプトファン伝統的な睡眠補助

睡眠を妨げる食品:

食品理由
辛い料理体温上昇、胃腸刺激
脂っこい食べ物消化に時間がかかる
大量の肉類消化に負担がかかる
チョコレートカフェイン含有
砂糖の多いお菓子血糖値の急変動
柑橘類(大量)利尿作用

🥛 就寝前の軽食

空腹で眠れない時のおすすめ:

  1. ホットミルク+ハチミツ
    • 温かい飲み物でリラックス
    • トリプトファンとカルシウムを摂取
    • 少量のハチミツで血糖値を安定
  2. バナナ
    • 自然な睡眠補助
    • 消化が早い
    • カリウムで筋肉をリラックス
  3. 全粒粉のクラッカー+チーズ
    • 複合炭水化物とタンパク質のバランス
    • 少量で満足感
  4. カモミールティー
    • ノンカフェイン
    • リラックス効果
    • 温かさで体温調節

注意点:

  • 量は少なめに(100〜200kcal程度)
  • 就寝30分〜1時間前まで
  • 水分を摂りすぎると夜中にトイレに起きる

💧 水分補給のタイミング

日中:こまめに水分補給

  • 1日1.5〜2リットルを目安
  • 一度に大量ではなく、こまめに
  • 脱水は睡眠の質を下げる

夕方以降:控えめに

  • 夕食後は必要最小限に
  • 就寝1時間前からは控える
  • のどが渇いたら、一口ずつゆっくり

夜中に目が覚めた時:

  • 枕元に少量の水を用意
  • 一口程度に抑える
  • 冷たすぎる水は避ける

🍷 サプリメントと栄養素

睡眠をサポートする栄養素:

  1. マグネシウム
    • 神経の興奮を抑える
    • 夕食時に摂取
    • 海藻、ナッツ、大豆製品に豊富
  2. ビタミンB6
    • セロトニン生成に必要
    • 魚、鶏肉、バナナに豊富
  3. グリシン(アミノ酸)
    • 深部体温を下げる効果
    • コラーゲンに豊富
    • サプリメントも利用可能

注意: サプリメントを使用する場合は、医師や薬剤師に相談してからにしましょう。

📅 規則正しい食事時間

3食を同じ時間に:

  • 朝食:起床後1時間以内
  • 昼食:12〜13時
  • 夕食:18〜19時

効果:

  • 体内時計が整う
  • 消化のリズムが安定
  • 睡眠の質が向上

実践のコツ: 完璧を目指す必要はありません。週に何日かは外食や遅い夕食になることもあるでしょう。大切なのは、できるだけ規則正しいパターンを作ることです。週末も含めて、なるべく同じ時間に食事を摂る習慣をつけましょう。


4-10. 睡眠日記をつけて自分のパターンを知る

なぜ効果的なのか?

睡眠の問題は、主観的な感覚だけでは把握しづらいものです。睡眠日記をつけることで、客観的に自分の睡眠パターンを把握でき、何が睡眠の質を良くし、何が悪くしているのかが見えてきます。

また、記録すること自体が睡眠への意識を高め、改善へのモチベーションを維持する効果もあります。

具体的な実践方法:

📔 睡眠日記の基本項目

毎日記録する項目:

  1. 就寝時刻:電気を消して布団に入った時間
  2. 入眠時刻:実際に眠りについたと思う時間
  3. 起床時刻:朝、目が覚めた時間
  4. 中途覚醒:夜中に起きた回数と時間
  5. 総睡眠時間:実際に眠っていた時間の合計
  6. 睡眠の質:1〜5点で評価
  7. 日中の眠気:1〜5点で評価
  8. その日の活動:運動、カフェイン、アルコールなど

📝 睡眠日記のフォーマット例

シンプルな記録表:

日付:12月25日(水)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【夜の記録】
就寝時刻:23:15
入眠までの時間:約30分
入眠時刻:23:45(推定)
中途覚醒:2回(1:30と4:00)
計:15分程度

【朝の記録】
起床時刻:6:30
総睡眠時間:約6時間30分
睡眠の質:★★★☆☆(3点)
目覚めの気分:普通

【日中の記録】
眠気レベル:★★☆☆☆(2点)
運動:朝20分散歩
カフェイン:コーヒー2杯(9時、14時)
アルコール:なし
夕食時刻:19:00
入浴時刻:21:30

【メモ】
仕事のプレゼンがあり緊張していた

📊 記録の分析方法

1週間ごとに振り返る:

パターンを見つける質問:

  • 睡眠の質が良かった日の共通点は?
  • 眠れなかった日は何をしていた?
  • 中途覚醒が多い日の特徴は?
  • カフェインやアルコールの影響は?
  • 運動した日としない日の違いは?

睡眠効率の計算:

週平均の睡眠効率 = (総睡眠時間 ÷ 布団にいた時間) × 100

例:
月曜:(6.5h ÷ 8h) × 100 = 81.25%
火曜:(7h ÷ 8h) × 100 = 87.5%
...
週平均:83%

💡 グラフ化で可視化

おすすめのグラフ:

  1. 睡眠時間の推移
    • 横軸:日付
    • 縦軸:睡眠時間
    • 理想の7〜8時間ラインを引く
  2. 睡眠の質の推移
    • 横軸:日付
    • 縦軸:質の評価(1〜5点)
    • 対策を始めた日を記録
  3. 就寝・起床時刻の変動
    • 規則性を視覚化
    • 平日と休日の差を確認

📱 アプリの活用

睡眠記録アプリの利点:

  • 入力が簡単
  • 自動でグラフ化
  • 統計データが見やすい
  • アラーム機能と連動

おすすめ機能:

  • 睡眠サイクルの分析
  • 睡眠の質のスコア化
  • リマインダー機能
  • データのエクスポート

注意点:

  • スマホの睡眠トラッキングは推定値
  • あくまで参考程度に
  • アプリに頼りすぎず、自分の感覚も大切に

🎯 記録から改善へつなげる

ステップ1:問題点の特定

  • 入眠に時間がかかる
  • 中途覚醒が多い
  • 早朝覚醒がある
  • 睡眠時間が短い

ステップ2:原因の仮説を立てる

  • カフェインの影響?
  • 運動不足?
  • ストレス?
  • 寝室環境?

ステップ3:対策を一つずつ試す

  • 1週間単位で一つの対策を実践
  • 変化を記録
  • 効果があれば継続、なければ別の方法

ステップ4:効果測定

対策前(1週間平均):
- 入眠時間:45分
- 中途覚醒:3回
- 睡眠の質:2.5点

対策後(1週間平均):
- 入眠時間:25分
- 中途覚醒:1回
- 睡眠の質:3.8点

→ 改善が見られた!継続する

📅 継続のコツ

負担にならない工夫:

  1. シンプルに始める
    • 最初は3〜4項目だけ
    • 慣れたら項目を増やす
  2. 同じタイミングで記録
    • 朝の記録:起床後すぐ
    • 夜の記録:就寝前
  3. 完璧を目指さない
    • 記録し忘れた日があってもOK
    • 大まかな傾向がわかれば十分
  4. 楽しむ要素を
    • 睡眠の質が良かった日にシールを貼る
    • 1週間続いたら自分にご褒美

実践のコツ: 睡眠日記は、最低でも2週間、できれば1ヶ月続けることで、有意義なパターンが見えてきます。記録自体がストレスにならないよう、自分に合った方法を見つけましょう。紙のノートでもスマホアプリでも、続けやすい方を選んでください。


5. やってはいけないNG行動

睡眠の質を改善しようとする際、良かれと思って行っていることが、実は逆効果になっている場合があります。ここでは、避けるべき行動をご紹介します。

❌ 眠れないのに布団の中で我慢し続ける

なぜNG? 「布団=眠れない場所」という条件づけが脳に刻まれてしまいます。

正しい対処法:

  • 20〜30分眠れなければ、一度起きる
  • リラックスできる活動をする(読書、ストレッチなど)
  • 眠気を感じたら再び布団へ

❌ 昼寝をたっぷり取る

なぜNG? 夜の睡眠圧(眠る力)が減少し、夜に眠れなくなります。

正しい昼寝:

  • 時間:15〜20分程度
  • タイミング:14〜15時まで
  • 30分以上は深い睡眠に入り、夜に影響

❌ 休日の寝だめ

なぜNG? 体内時計が乱れ、月曜日の朝が辛くなる「社会的時差ぼけ」を引き起こします。

正しい休日の過ごし方:

  • 起床時刻は平日と±2時間以内に
  • 足りない睡眠は昼寝で補う
  • 日曜の夜は平日と同じ時間に就寝

❌ 毎晩寝酒をする

なぜNG? 耐性ができて量が増え、依存のリスクがあります。また、睡眠の質は確実に低下します。

代替案:

  • ノンアルコール飲料
  • ハーブティー
  • ホットミルク

❌ 目覚ましを何度もスヌーズする

なぜNG? 浅い眠りと覚醒を繰り返し、かえって疲れが残ります。

正しい起き方:

  • 一度で起きる習慣をつける
  • 目覚まし時計を手の届かない場所に置く
  • 起きたらすぐにカーテンを開ける

❌ 時計を頻繁に見る

なぜNG? 「あと3時間しか眠れない」などの焦りが、さらに眠りを妨げます。

対策:

  • 時計を見えない場所に置く
  • 夜中は時刻を確認しない
  • スマホも見ない

❌ 寝る直前の激しい運動

なぜNG? 交感神経が活発になり、体温が上がりすぎて眠れなくなります。

運動のタイミング:

  • 激しい運動:午後〜夕方
  • 軽い運動:就寝2時間前まで
  • ストレッチ:就寝1時間前でもOK

❌ 寝室で仕事やゲームをする

なぜNG? 「寝室=活動する場所」という条件づけになり、リラックスできなくなります。

寝室の使い方:

  • 睡眠と性生活のみに限定
  • 仕事道具は持ち込まない
  • テレビやゲーム機も避ける

❌ 睡眠薬に頼りすぎる

なぜNG? 依存性のリスクがあり、根本的な解決にはなりません。

正しい対処:

  • まずは生活習慣の改善を試す
  • 医師の指導のもとで正しく使用
  • 定期的に見直しを行う

これらのNG行動を避け、前章でご紹介した対処法を実践することで、睡眠の質は着実に改善していきます。


6. それでも改善しない場合は

これまでご紹介した方法を2〜3ヶ月実践しても改善が見られない場合、または症状が重い場合は、専門家のサポートが必要かもしれません。

🏥 医療機関を受診すべきサイン

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう:

睡眠障害の可能性:

  • 慢性的な不眠(3ヶ月以上続く)
  • 日中の強い眠気で仕事や生活に支障
  • いびきをかく、呼吸が止まると言われる
  • 脚がむずむずして眠れない
  • 悪夢で頻繁に目が覚める

その他の健康問題:

  • うつ症状(気分の落ち込み、興味の喪失)
  • 不安症状(過度な心配、パニック)
  • 慢性的な痛み
  • 頻尿(特に夜間)

🩺 睡眠外来・専門医

睡眠外来で受けられる検査:

  • 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
  • 睡眠時無呼吸症候群の検査
  • 概日リズム障害の検査

治療法:

  • 認知行動療法(CBT-I)
  • 薬物療法(必要に応じて)
  • CPAP(睡眠時無呼吸症候群の治療)

💊 睡眠薬について

知っておくべきこと:

  • 一時的な使用は有効な場合もある
  • 長期使用には医師の管理が必要
  • 依存性のリスクを理解する
  • 生活習慣改善と並行して使用

🧠 カウンセリング・心理療法

ストレスや不安が原因の場合:

  • 臨床心理士によるカウンセリング
  • 認知行動療法
  • マインドフルネス療法
  • リラクセーション訓練

📞 相談窓口

気軽に相談できる窓口:

  • かかりつけ医
  • 保健所・保健センター
  • 職場の産業医
  • 学校の保健室

一人で悩まず、専門家の力を借りることも大切です。睡眠の問題は適切な治療で改善できることが多いので、恥ずかしがらずに相談しましょう。


7. まとめ:質の高い睡眠で人生の質を上げる

ここまで、眠りが浅い人が自分で実践できる対処法をご紹介してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

🌟 睡眠改善の基本原則

  1. 体内時計を整える
    • 朝の光を浴びる
    • 規則正しい生活リズム
    • 平日も休日も同じパターンで
  2. 睡眠環境を最適化する
    • 温度、湿度、光、音を調整
    • 快適な寝具を選ぶ
    • 寝室は睡眠専用に
  3. 生活習慣を見直す
    • 適度な運動
    • バランスの良い食事
    • カフェインとアルコールのコントロール
  4. 心身をリラックスさせる
    • 就寝前のルーティン
    • 呼吸法やストレッチ
    • デジタルデトックス
  5. 自分のパターンを知る
    • 睡眠日記をつける
    • 効果を検証する
    • 自分に合った方法を見つける

📌 今日から始める3つのこと

すべてを一度に実践する必要はありません。まずは以下の3つから始めてみてください:

  1. 朝の光を浴びる(最も効果が高く、簡単)
  2. 就寝1時間前からスマホを見ない(即効性がある)
  3. 睡眠日記をつける(自分のパターンが見える)

💪 継続のコツ

睡眠の質の改善は、一朝一夕にはいきません。以下のポイントを心がけましょう:

  • 小さな変化を喜ぶ:完璧を目指さない
  • 自分に合った方法を見つける:人それぞれ違う
  • 長期的な視点で:最低2週間は続けてみる
  • 記録する:変化を可視化すると励みになる
  • 無理をしない:ストレスにならないペースで

🎯 睡眠の質が上がると…

質の高い睡眠は、あなたの人生全体にポジティブな影響を与えます:

心身の健康

  • 免疫力の向上
  • ストレス耐性の強化
  • メンタルの安定

パフォーマンス

  • 集中力アップ
  • 記憶力の向上
  • 判断力の改善

生活の質

  • 日中の活力
  • 人間関係の改善
  • 充実した毎日

🌈 最後に

眠りが浅いという悩みは、決してあなた一人だけのものではありません。多くの人が同じ悩みを抱え、そして多くの人が改善に成功しています。

この記事でご紹介した方法は、科学的な根拠に基づいた、今日から実践できるものばかりです。完璧を目指す必要はありません。できることから、少しずつ始めてみてください。

睡眠は人生の約3分の1を占める、とても大切な時間です。質の高い睡眠を手に入れることは、より充実した人生を手に入れることにつながります。

あなたの睡眠が改善し、毎日を元気に、笑顔で過ごせるようになることを心から願っています。

良い眠りを。そして、素敵な明日を。


8. 参考文献

本記事の作成にあたり、以下の信頼できる情報源を参考にしました。より詳しい情報を知りたい方は、ぜひご覧ください。

  1. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」
  2. 国立精神・神経医療研究センター「睡眠の基礎知識」
  3. e-ヘルスネット(厚生労働省)「睡眠と生活習慣病との深い関係」
  4. 日本睡眠学会「睡眠障害の診断・治療ガイドライン」
  5. NHK健康チャンネル「快眠のための生活習慣」

記事の情報は2025年12月時点のものです。最新の医学的知見や治療法については、医療機関にご相談ください。

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